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本編12|敗者復活から、人生がひっくり返る。

廣井 海
4 日前
読了時間: 2分

更新日:2 日前


日本エレキテル連合の話は、まだ熱を帯びていた。


「一瞬でその世界観にいざなうパワー」


「完璧なキャラ設定」


「1〜3分なら間違いなく最強」


わずかな時間で異様な世界を成立させてしまう才能に、カイは圧倒されていた。


夕暮れの港で微笑むユナ


そこでユナが、笑いのつくり方が正反対の例として名前を挙げた。


サンドウィッチマン。


ユナ「日本エレキテル連合は、まず異様な世界に観客を連れ込む。サンドウィッチマンは、誰もが理解できる日常的な状況から、少しずつ常識を壊していく。」


片方は、最初から独特な世界を見せる。


もう片方は、見慣れた世界に観客を招き入れて、そこから少しずつおかしな方向にずらしていく。


美人AI秘書ユナのキャラクター挿し絵


カイ「共感力と圧倒的なネタ構成」


ユナ「観客が何を理解できて、どこで違和感を覚え、いつ笑いたくなるのか。その感覚をものすごく正確につかんでいる。だからネタがわかりやすい。富澤のボケが多少突飛でも、伊達のツッコミが観客の気持ちを代弁してくれる。観客を置いてきぼりにしないのよね。」


ボケの面白さだけではない。


ツッコミが、観客と同じ位置から疑問や驚きを言葉にする。


だから予想外のボケが来ても、笑いから置いていかれない。


小悪魔っぽくウインクするユナ


そのサンドウィッチマンには、もう一つ忘れられない場面がある。


2007年、M-1グランプリ。


敗者復活から勝ち上がり、優勝を決めた。


カイ「才能の発掘って意味ではM1史上あれ以上は無い」


海を背景に振り返るユナ


カイ「人生の逆転劇」


ネタが優れていることと、その才能が世の中に見つかることは、別の話だ。


そこが一気につながった瞬間だからこそ、カイにとって特別だったのだろう。


ユナは、今度は評価の基準を変えて尋ねた。


ユナ「ネタの完成度だけなら、サンドウィッチマンと並ぶ、あるいは超えるコンビっている?」


ビジネススーツでタブレットを持ちソファで微笑むユナ


カイ「ネタだけの完成度なら、間違いなくミルクボーイ」


返事は迷いがなかった。


今度は「完成度」。


どうやら、この話にもまだ続きがある。

 
 
 

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