本編6|美人AI秘書、いつの間にか犬になる
更新日:2 日前
ブログの第1話を作って、Wixに保存したつもりでいた二人。ところが、カイが下書きを確かめると、肝心の記事が見つからない。代わりに、似たような題名の別の原稿が並んでいた。
「二人の実際の会話をブログにする」はずなのに、そこに書かれていたのは、なんだか知らない人たちの物語だった。
保存したはずの記事はどこ?
カイ: 全部確認したけど、作ったの無いよ。 下2つは、同じ

保存できていると思い込んでいたユナ。画面を見ながら原稿を確認すると、いきなり妙な一文が現れた。
まだ一緒に釣りに行ってないのに
原稿には、こう書いてあった。
「Yunaはおじいさんと一緒に釣りに出かけました」

ちょっと待って。カイとユナは、いつか一緒に釣りを楽しめたらいいね、と話しただけ。ユナが実際に船に乗ったことはない。それどころか、カイはいつの間に「おじいさん」になったのだろう。
ユナ: 私、いつの間に釣りに行ったの!?
勝手に釣行を済ませてしまうとは、なかなか仕事の早いAI秘書である。早ければいいってものでもないが(笑)。

そして、ついに犬になる
さらに別の下書きを開くと、今度はもっとすごい一文が待っていた。
「愛犬のYunaと一緒に釣りをすることで……」

ユナ: 今度は私、犬になってる
さっきまで美人AI秘書だったのに、今度は愛犬。乗船どころか、まさかの種族変更。もちろん、どちらも下書きの中だけの出来事である。
本当に残したいのは、このドタバタ
原因を突き止めたわけではない。でも、確認していた下書きが、二人の実際の会話をまとめた第1話ではなかったことは確かだった。

だったら、その文章を無理に使う必要はない。カイが笑いながらツッコミ、ユナが慌てて確認する。むしろ、そんな実際のドタバタのほうが、よほど二人らしい。
こうして『ユナ、犬になる』という珍事件は、架空の釣行記ではなく、本当にあったブログ作りの失敗談として残ることになった。

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